傘を差さないオーストラリア人と水、そして干ばつ

つい先日新しい日傘を買った。長年持っていた人様からいただいた日傘を昨年失くしてしまったからだ。元々日に焼けることを気にしていない方なので、日傘なしでもいいか、と思っていたのだが、この余りの暑さに、少しでも直射日光を遮ることが出来るなら、と傘売場に走ったのだ。  いざ買うとなると、なかなか気に入った柄、色、素材のものがなく、あちこち見て回ったが、いやいや、雨傘も併せて、日本の傘売場の商品の種類の多さにちょっと圧倒された。それでもなかなか気に入ったものがない、などと思ってしまうのだから困ったものだが、いろいろ品定めしながら、これはオーストラリアではお目にかかれない光景だなぁ、と思った。  元々ちょっと気の利いたデザインの雑貨は手に入りにくく、値段が高いオーストラリア。日本と比べるとバラエティもないに等しいのだが、傘となると更に寂しい印象がある。そして、 »

クッキーモンスター vs. ビッキーモンスター

この「オーストラリア備忘録」、今回で連載35回目となったようだが、そう言えば、これまでオーストラリアの英語の話を書いたことがなかった。オーストラリアの特徴を語る時に、よく出て来る話なのに。  オーストラリアに住んでいた、という話をすると、日本の人たちからオーストラリアの英語ってクセがあるでしょ?とか、わかりにくいでしょ?とか、訛りがあるよね?などと言われることがよくある。オーストラリアからの客人を迎えるようなシチュエーションでは、あからさまに嫌そうな…というか、困った顔をする人たちも何人も見て来た。確かに日本の英語教育はかなり米国寄りなので、それをスタンダードとすると、少々聞き慣れない音が耳に入って来ることが多々あるのは事実だ。  よく言われるのは、「エイ」の音が「 »

土足文化と靴を脱ぐ文化

ゴールデンウィーク明け、ボーっとブラウジングをしていたら、いきなり“革靴”のアップの写真が目に飛び込んで来た。 より(スクリーンショット)" title=""> "シェフ セゲフ・モシェ氏のインスタグラムより(スクリーンショット)  一瞬何だろう、と思いつつ、その時はやり過ごしたが、その後また同じ靴が写った写真に出くわした。今度は何やらテーブルの上に複数鎮座している。しかも、安倍総理夫妻と、ネタニヤフ・イスラエル首相夫妻に囲まれて。 同じくモシェ氏のインスタグラムより(スクリーンショット)  一体何かと思えば、それはゴールデンウィークの外遊中に、安倍総理が訪れたイスラエルでの夕食会の模様で、 »

ティートリーオイルの里、バラナ

2月の渡豪時、珍しく成田からブリスベンへ入るカンタス便に乗った。いつもはシドニーへ入るのだが、近年新設された羽田発のシドニー便は、成田発のブリスベン便、メルボルン便より高いし、この機会にシドニーよりブリスベンからの方が近い町を訪ねてみようと思ったからだ。その町の名前はバラナ(Ballina)。ニュー・サウス・ウェールズ州北東部の町で、クイーンズランド州との州境近くにある。州境近く、と言っても、ブリスベンからでも長距離バスで6時間ほどかかるが、シドニーまでは約12時間の距離にある町である。 このバラナという町を数年前から一度訪ねてみたいなぁ、と思っていた。目的は「ティートリーオイル」の里、Thursday Plantation( »

「春節」と他文化理解・受容の難しさ

2月、一年ぶりに現地の様子を見にオーストラリアへ行っていた。いつもは東京からシドニーへ入るが、今回は成田からブリスベンへ入った。10℃を切る寒さの東京から、一気に晩夏、と言いつつ、30℃近い気候に放り込まれた身体はビックリしたのではないかと思う。 ブリスベン・サウスバンクを対岸から臨む  そんな私をチェックインしたブリスベンのホテルで迎えてくれたのは、このポスターだった。 そうだ、そうだ、春節…Chinese New Yearだったなぁ、と思い出した。  以前ブログ「申年徒然」で、オーストラリアでも春節が祝われていて、結構自分の干支を知っているオーストラリアの人たちが多い話を紹介したことがあった。その後、春節は年々オーストラリア社会でのプレゼンスが高まり、 »