“バリアフル”?車椅子議員とオーストラリアの国会

もう20年以上前のことになるが、ニューヨーク旅行の帰り道、カナダのバンクーバーへ数日寄ったことがある。 バンクーバーは1960年代に私が暮らした町だ。70年代に暮らしていたオーストラリア・シドニーへは、帰国をしてから旅行で再訪を何回かしていたが、バンクーバーは60年代以来の訪問。住所を頼りにタクシーで昔住んでいた家へ行き、付近のショッピングセンターや、1年生の時に通った小学校も訪ねてみた。そして、7歳の頃の記憶もそこそこ正確なんだな、というような感想を抱きながら、市内に戻るために路線バスに乗った。  そうしたところ、ある停留所から車いすに乗った人が乗り込んで来た。驚いたことに付き添いの人はいない。確かバスの車高が低くなって、スロープが出る形だったように記憶しているが、その人は難なくバス内へ。そして車椅子を所定の場所まで進めて、固定。 »

ロイヤルファミリーとオーストラリア

7月4日の午前、用事があって新宿へ行ったら、参議院議員選挙の公示日ということで、「立憲民主党」が選挙戦の第一声を発している場面に遭遇した。「#令和デモクラシー」と、立憲民主党の今回の選挙戦の標語が書かれた幕の前で、かなり強い雨の中、今回の候補者、そして代表の枝野幸男さんが熱弁を奮っていた。  その後、西口の方へ回ったところ、今度は「れいわ新選組」の山本太郎さんのスピーチに遭遇。 今回「れいわ新選組」が東京選挙区に擁立した、沖縄出身で、創価学会員ということで話題の野原まさよしさんの応援らしい。こちらは、更に熱い演説だった。  「#令和デモクラシー」に「 »

クイーンと「ボヘミアン・ラプソディ」とオーストラリア

シンコーミュージックのMusic Life誌1977年お正月号の表紙  新しい年になって早くも二ヶ月半が過ぎてしまった。年度替わりも目前ということもあって、4月からの仕事の予定などを考えることが多く、自分が昨年の秋ごろに何を思い、何をしていたかすっかり忘却の彼方…となっている。しかし、一つだけその時分から現在に至るまで、継続して私の関心事の隅っこの方にずっと引っ掛かっているものがある。それは空前の…と言って良いのだろう…ヒットとなった映画「ボヘミアン・ラブソディ」である。 昨年5月15日に公開されたティーザートレイラー  日本でこの映画が公開されたのは去年の11月頭だったが、直後からネット上のニュースやエンタメサイト、TwitterやFacebookなどは「ボヘミアン・ »

日本でちょっとトレンドだったサマータイム

週に一回、神奈川県にある大学で「地球社会とオーストラリア」という教科の講義を担当している。 教師の専門や興味によって、内容は何とでも展開出来るありがたい教科名で、過去にはオーストラリア先住民の話や、ジェンダーの話に重点を置いた講義が行われたことがあったようだ。  2年前からこの教科を担当している私は、学生たちにオーストラリアにもコアラやカンガルー、ビーチなどの他に、歴史や政治、文化、一般の人々の暮らしが存在していることを知ってもらいたい、リアルなオーストラリアを感じて欲しいと願って教壇に立っている。90分×2コマ、3時間の長丁場の講義では、私がしゃべるだけでなく、オーストラリアのニュース番組などのビデオを観てもらって、なるべく生のオーストラリア情報に触れてもらう機会を作っている。  その目的達成のために、毎週学生たちに任意で取り組んでもらっている課題がある。題して「What’s »

【回答編】クッキーモンスター vs. ビッキーモンスター

前々回のブログで、オーストラリア英語に特徴的な「イー化」の話を書いた。そうしたところ、その後オーストラリアのラジオなどを聴いていると、やたらと「イー化単語」が耳につくようになった。やはりそれだけ話し言葉の中で多用されている、ということなのだろう。  先日は、オーストラリアを代表する俳優の一人、ガイ・ピアースが米国のトークショー「The Late Show with Stephen Colbert」に出演した際の動画に行き当った。その中でピアースはオーストラリア英語のことを語っていて、正に単語の最後の「イー化」について短くだが触れていた。 »